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技術雑記

国産CMS・baserCMSはAI時代にどう戦うのか?WordPress依存から脱却するための提案

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国産CMS・baserCMSはAI時代にどう戦うのか?

WordPress依存から脱却するための提案

近年、Web制作の現場で「WordPress一択文化」に対する疑問が高まりつつあります。
その一方で、AI技術が爆発的に進化し、CMSに求められる役割も大きく変わってきました。

AI×CMSの時代、WordPress依存からの脱却は現実的な課題となりつつある感じです。
では国産CMSである baserCMSに、どんな可能性があるのでしょうか?

今回は、WordPressの課題、AIがCMSに与えるインパクト、そして baserCMSが今後取るべき戦略を、エンジニア視点で掘り下げてみます。

1. 日本のWeb制作の多くが「WordPress一択文化」

■ 予算が限られた案件は「とりあえずWordPress」

① プラグイン依存 → 互換性地獄

テーマ、プラグイン、ブロックエディタ Gutenberg…
どれも進化するたびに互換性トラブルを引き起こすリスクがあります。

とくに「○年前に納品したサイトが突然真っ白になった」という話はよく聞くところだと思います。

② セキュリティリスクの高さ

世界シェアが高いということは、
=攻撃者のターゲットにされる確率も圧倒的に高いということ。

③ 日本の制作現場と噛み合っていない部分も多々ある

  • 日本語情報は多いが、公式文書が英語中心
  • 個人の記事は情報の鮮度の問題も(昔のバージョンでは大丈夫だったけど、今では、、みたいなの)
  • 海外製プラグインに依存せざるを得ない場合
  • 国産サービス(決済・基幹システム)と相性が微妙な場面も(例えば通貨や住所、名前の形式など)

④ 運用コストが高すぎる

  • 更新による破損
  • 速度改善のためのプラグイン追加
  • セキュリティアップデート

…とにかくメンテが大変。

“低コストCMS”というイメージとは裏腹に、運用負担の大きいCMS になってしまっていると思います。特に初期構築から内容を把握している場合はまだ良いのですが、他者から引き継いだ場合などカオス・・・。

2. AI時代、CMSに求められるものが変わった

2022年〜2024年にかけて、AIがWeb制作の構造を根本から変える出来事が起きました。

■ AIによるコンテンツ生成が当たり前に

ChatGPT・Claude・Gemini…

もう、
「記事を書く」「要約する」「アイキャッチを作る」といった作業はAIが瞬時に行えるようになりました。

これにより、CMSは”文章を保存する場所”から、”AIで生成したコンテンツの流通ハブ” へと役割が変わってきているようです。

■ 管理画面にAIアシスタントが常駐する時代

  • タイトル案の自動生成
  • メタディスクリプションの生成
  • 画像生成
  • 文法チェック
  • SEOアドバイス
  • 公開前の検証(リンク切れ、読みやすさ診断など)

CMSが「AIとどう連携するか」で価値が決まる世界になってきてる感じです。

■ “構築の価値”が下がり、“運用の価値”が上がる

AIジェネレーターがテンプレートサイトを数分で生成できるなら、差別化ポイントは 運用しやすさ・改善しやすさ になります。

つまり、軽くて、素直で、カスタムしやすいCMSが勝つ。

WordPressのようにプラグインで膨れ上がるCMSは、ここで不利になります。

3. AI時代における baserCMS5 の強み

baserCMS は「国産CMSだからこその武器」を持っています。

メジャーバージョンアップで大きく変わったところでは

  • baserCMS5から搭載された各種APIにより ヘッドレス対応
  • 多様なコンテンツをノーコードで作成できるカスタムコンテンツ機能

というのがあります。

WordPressにはない、AI時代向けのポテンシャルも大きいです(おそらく?!)。

■ ① CakePHP5ベースのモダンな構造

baserCMS5 は CakePHP5 で作られています。
これは以下の点でAI連携に向いています。

  • シンプルで読みやすいコード
  • ミドルウェア層が扱いやすい
  • APIとの連携がしやすい

AI系のAPI を差し込むのに適したフレームワーク構造です。

■ ② baserCMS は「軽さ」が武器

AI機能の多くはクラウド側で処理されます。つまり、CMS本体は軽いほうが有利。

WordPressのようにプラグインとテーマで膨れ上がる構造では、AI機能を実行するたびにパフォーマンスが不安定になりやすい。

baserCMS5 の軽量性は、まさにAI時代向けの特性ではないでしょうか。

■ ③ 管理画面が日本人向けに自然

  • 日本語UIが自然
  • ローカルサービスとの連携がしやすい
  • 日本の制作会社が欲しがる細かな設定がしやすい

WordPressの場合「海外ライブラリを無理やり日本に合わせる」ことが多く、運用のストレスが溜まります。

baserCMSは最初から“日本人向け”に作られています。

■ ④ カスタマイズ前提のCMSである

WordPressはテーマ文化が強く、その分ブラックボックス化しがち。

一方、baserCMS5は「必要な部分をシンプルに手を入れられる」という特性があります。

AI関連の API を呼び出したり、AI機能を管理画面に埋め込んだりするには、こうした“素直な構造”のCMSが圧倒的に有利です。

 

✅️ 余談ですが、先日私が扱った、他社の作ったWordPressサイトはテーマの拡張部分(function.php)が肥大化、さらに独自フレームワーク、各種ライブラリまで追加されていてカオス極まりない状態でした。

 

4. WordPress依存から脱却するための具体的な提案

では、制作会社や私のような開発者は baserCMS とともにどう動けばよいのでしょうか?

以下は現実的にできそうな施策を考えてみました。

■ 提案①:baserCMS × AI プラグインの強化

たとえばこんなものが作れます

  • AIアイキャッチ自動生成プラグイン
  • 記事生成アシスタント(ChatGPT連携)
  • SEO自動チェック
  • AIフォーム返信生成
  • 自然言語でサイト内検索
  • 問い合わせ内容のAI仕分け

WordPressは既にAIプラグインが乱立していますが、“重くて使いづらい”という声が多く感じます。

baserCMS5 なら 軽量でシンプルなAI拡張を実装でき、差別化ポイントになるのではないでしょうか。

■ 提案②:WordPressからの移行支援サービス

  • 公開前チェック
  • 文章読みやすさ診断
  • 画像の自動圧縮
  • SNSへの自動投稿
  • サマリー生成
  • タグの自動提案

baserCMS5が「AI運用自動化CMS」としてポジションを取ると非常に良いのではないでしょうか。

5. まとめ:AI時代、国産CMSにとって最大のチャンスが到来した

AIがCMSの役割を「構築」から「運用改善」へと変えた今、CMSに求められるのは以下の3点です。

✔ 軽さ
✔ シンプルな拡張性
✔ AI連携のしやすさ

WordPressは巨大ゆえにこうした要件に弱い部分があります。

一方、baserCMS5は

  • 国産の軽量CMS
  • CakePHP5ベース
  • 素直な構造
  • 日本語に最適化された管理画面

という武器を持ち、AI時代に最適な「伸びしろ」を持っています。

のびしろしかないわ、おそらく

2026年はWordPress一択の文化から卒業し、国産CMSとしての新しいポジションを取りにいくべきタイミングなんではないか、と☺️

とりあえずAI連携のプラグイン作ったりするの頑張りまーす、タブン!

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